最重要:白塗りは機密情報の削除ではありません

PDF Geckoの白塗りは、ページ上へ白い矩形を重ねて元の文字を見えなくする操作です。見た目が隠れても、元PDF内部の文字情報を安全に削除したことにはなりません。

氏名、住所、口座番号、顧客情報、秘密情報などを外部共有前に完全削除する用途では、白塗りではなく、元データを除去する専用の墨消し(redaction)機能を使用してください。

作業前:そのPDFをPDF Geckoで扱ってよいか確認

確認判断理由
編集権限があるPDFかパスワードや編集制限を回避して使うことを前提にしません。必要なら作成者・管理者から編集可能な元データを入手します。
会社・学校のルールでWebサービス利用が許可されているかPDF Geckoがブラウザ処理でも、組織側の情報管理ルールが優先されます。
共有端末ではないかダウンロードファイル、履歴、最近使ったファイルが他人から見える可能性があります。
元PDFを別名で残したか圧縮・結合・ページ編集などで元の機能が変わった場合に比較・復元できます。

ブラウザ処理でも、Web通信そのものはあります

通常のPDF編集では、選択したPDF本体・本文・編集内容を編集処理のために運営者サーバーへアップロードして保存する設計にはしていません。一方、アプリ本体、JavaScriptライブラリ、アクセス解析、広告など、Webページを動かすための通信は別に発生します。

PDF本体の処理とWebページの通信を分けて確認したい場合は、ブラウザでPDFを編集するメリットと注意点に、Chrome / EdgeのNetwork画面を使う確認手順を掲載しています。

保存後:見た目だけでなくPDFの機能も確認

PDF Geckoの操作によっては、保存後のPDFが元ファイルと同じ内部機能を保持しない場合があります。

操作保存後に確認すること
文字編集・追加文字位置、フォント、検索・コピーが用途に必要な状態か
白塗り元文字が見えていないか。ただし完全削除用途には使わない
ページ並び替え・結合ページ順、ページ数、フォーム、電子署名などが必要な状態か
圧縮文字検索・選択、フォーム、リンクが失われても問題ない用途か

圧縮版は「元PDFの軽いコピー」とは限りません

PDF Geckoの圧縮はページをJPEG画像として再生成します。見た目を保ちながら容量を下げやすい一方、文字選択・検索、フォーム、リンクは保持されません。

契約書、マニュアル、申請書などで検索・リンク・フォームが必要なら、圧縮前のPDFを残し、圧縮版は閲覧・共有用として区別してください。

共有前:ファイルの中身だけでなく保存先・共有先も確認

  1. ファイル名に顧客名・個人情報・社内コードを不用意に含めていないか確認します。
  2. 自動同期されるクラウドフォルダへ保存していないか確認します。
  3. メール宛先、共有リンクの公開範囲、有効期限を確認します。
  4. 最終PDFを一度閉じ、共有するファイルそのものを開き直します。
  5. 不要なページ、注釈、入力内容が残っていないか全ページを確認します。

検証用PDFで保存前後を比較できます

検証用PDFには、検索できる文字、クリックできるリンク、入力フォーム、細い線、小さい文字、2ページ目の確認マーカーを入れています。編集・結合・圧縮後に同じ項目を確認すると、見た目以外に何が変わったかを確認できます。

追試手順はPDF Geckoの検証方法で公開しています。

3段階チェックリスト

  1. 作業前:権限・組織ルール・端末・元ファイル保管を確認
  2. 保存後:見た目・文字検索・リンク・フォーム・ページ順など用途に必要な機能を確認
  3. 共有前:ファイル名・保存先・共有範囲・不要情報を確認