編集したPDFを保存する方法
PDF Geckoでは、編集内容と選んだ保存方式によって「見た目」と「文字として残る情報」が変わります。また、元PDFのリンクやフォームなどが保存後も保持されるとは限りません。
保存設定は3種類あります
| 設定 | PDF Geckoでの意味 | 向いている確認 |
|---|---|---|
| 自動 | 利用可能なフォントと文字内容に応じて、追加文字を文字または画像として保存します。 | 通常はまずこの設定で保存し、結果を開き直して確認します。 |
| テキスト埋め込み | 追加した文字をPDF内の文字として保存します。日本語には日本語フォントの読み込みが必要です。 | 追加文字を保存後も選択・コピーしたい場合。 |
| 画像焼き込み | 追加文字の見た目を画像として保存します。 | 文字情報よりも表示の再現を優先する場合。 |
実測:文字追加は保存できましたが、リンクとフォームは残りませんでした
2026年9月12日、8,133 bytes・2ページの検証PDFを使い、「自動」設定で英数字の文字列「PDF-GECKO-E2E-2026」を追加して保存しました。
| 確認項目 | 元PDF | 編集保存後 |
|---|---|---|
| ファイルサイズ | 8,133 bytes | 12,773 bytes |
| ページ数 | 2 | 2 |
| 元の検索用文字 | あり | 再検出できた |
| 追加文字 | なし | 文字として再検出できた |
| リンク注釈 | 1件 | 0件 |
| フォーム部品 | 1件 | 0件 |
つまり、通常のテキスト追加保存でも「元PDFをそのまま保持して追記するだけ」とは限りません。リンク、入力フォーム、電子署名、注釈などが重要な書類では、保存後の完成PDFそのものを確認してください。
「既存文字の修正」と「文字追加」は同じではありません
PDFはWordのように段落を持つ文書とは限りません。PDF Geckoで既存文字を修正する場合、元の文字範囲を白い矩形で覆い、その上へ新しい文字を描画する保存経路があります。見た目は修正されても、元PDFの内部文字が完全に削除されたことを意味しません。
白塗りは機密情報の完全削除には使わないでください。 機密情報を消す必要がある場合は、見た目だけでなく元データを除去する「墨消し(redaction)」に対応した専用手段が必要です。
ページ管理・結合だけでなく、通常保存でもPDF機能を確認してください
ページの並び替え、削除、回転、結合では元ページを新しいPDFへ再配置しますが、今回の実測では通常の文字追加保存でもリンク注釈とフォーム部品が保持されませんでした。
提出先が電子署名、入力可能フォーム、リンク、特定の注釈情報を要求している場合は、保存後のPDFを実際に操作して確認してください。
保存の手順
- PDFを開き、文字・図形・ページなど必要な編集を行います。
- 保存設定で「自動」「テキスト埋め込み」「画像焼き込み」の目的を確認します。
- 重要なPDFでは元ファイルを残し、別名で保存します。
- 保存したPDFをいったん閉じ、ブラウザまたはPDFビューアで開き直します。
- 見た目だけでなく、文字検索・コピー、フォーム、リンク、ページ順など用途に必要な機能を確認します。
検証用PDFで確認する
配布している検証用PDFには、検索キーワード「GECKO-SEARCH-2026」、クリック可能なリンク、入力フォーム、0.2ptの細線、6pt文字、高コントラスト細部マーカー、2ページ目の「SECOND-PAGE」を入れています。
保存前後で同じ項目を確認すると、「見た目は同じだがリンクやフォームがなくなった」といった差を切り分けられます。具体的な手順と実測値は検証方法で公開しています。
保存後チェックリスト
- 文字位置、改行、フォント、色が意図どおりか
- 白塗りした範囲から元文字が見えていないか
- 必要な文字を検索・コピーできるか
- リンクやフォームが必要なら実際に動作するか
- 電子署名や注釈が必要なら保持されているか
- ページ数、順番、向きが正しいか
- 元PDFを上書きせず残しているか